腫瘍科診療

 
 
 
 
  
腫瘍科診療
 oncology 

腫瘍科診療
Oncology
 
 
 
 
 
 
 
 
  

 

   早期発見と適切な治療が、
   命をつなぐ。

   『腫瘍』と聞くと馴染みがない方も
   いるかもしれませんが、『がん』や
   『しこり』といった言葉は聞き馴染みがあるか
   と思います。腫瘍科診療ではこういった
   体にできた『がん』や『しこり』に対する
   診療を行います。

   ひとくくりに腫瘍と言っても様々な
   タイプの腫瘍があります。
   そのために、まずは腫瘍の種類を特定
   するための検査を行い、その腫瘍の種類や
   進行度などに応じて適切な治療を行う
   必要があります。
 
 
 
 
   

早期発見と適切な治療が、命をつなぐ。

『腫瘍』と聞くと馴染みがない方もいるかもしれませんが、『がん』や『しこり』といった言葉は聞き馴染みがあるとか思います。腫瘍科診療ではこういった体にできた『がん』や『しこり』に対する診療を行います。
ひとくくりに腫瘍と言っても様々なタイプの腫瘍があります。そのために、まずは腫瘍の種類を特定するための検査を行い、その腫瘍の種類や進行度などに応じて適切な治療を行う必要があります。


皮膚腫瘍に対する診療の流れ

STEP
問診

『しこり』の場所や数、色、硬さ、いつからあるのか、大きくなる速度は速いかなどを聞かせていただきます。ご家族からの情報が診断の手助けとなります。

STEP
視診・触診

『しこり』の形や色、大きさ、硬さ、遊動性の有無などを調べます。
これだけでは診断はできませんが、どういったタイプの腫瘍であるのか推測できることもあります。

STEP
細胞診

『しこり』に針を刺し、細胞を採取します。特殊な染色液で染色した細胞を顕微鏡で覗いて検査を行います。この検査の目的は腫瘍の種類を可能性の高い順にピックアップすることです。細胞診だけでは確定診断が難しいですが、この時点で仮診断がつくケースもあります。

STEP
病理検査

細胞診で診断が難しい場合には病理検査に進みます。病理検査は全身麻酔下もしくは局所麻酔下で『しこり』の一部または全部を切除し、その組織の検査を行います。多くの腫瘍は病理検査によって確定診断がつきます。

STEP
その他追加検査

腫瘍の種類によっては悪性度などをより詳細に調べるために遺伝子検査を行うこともあります。また全身への転移がないかを調べるため、必要に応じてレントゲン検査、エコー検査、血液検査などを行います。

STEP
治療

治療には完治を目指す治療(根治的治療)や症状や進行を抑える治療(緩和的治療)があります。
完治を目指せるかどうかは『転移の有無』、『腫瘍の場所や大きさ』、『腫瘍の悪性度』などが重要になります。
転移がないケースでは手術(もしくは専門施設における放射線治療)による根治を目指します。再発予防を目的に術後に抗がん剤を行うこともあります。
転移があるケースでは手術や抗がん剤などを組み合わせた緩和的な治療を行います。進行しているようなケースでは症状に合わせた対症療法のみを行うこともあります。

当院でできる治療

外科治療

腫瘍に対する治療の第一選択は外科治療です。完治を目指す場合だけでなく、転移があるようなケースでも腫瘍による痛みを取り除いてあげることを目的に外科治療を行うこともあります。
デメリットとしては術後にしばらくの間痛みがでたり、場合によっては体の機能を損なう可能性があることです。例えば足にできた腫瘍では断脚が必要となるケースもあります。

抗がん剤治療

転移があるようなケースでは緩和的な抗がん剤治療を行います。また術前に腫瘍を小さくして手術を容易にすることを目的にしたり、術後の再発予防を目的に行うこともあります。
デメリットとしては抗がん剤の副作用があります。ただし動物における抗がん剤は緩和的な用量で使用するため、人と比べると副作用が強くでないケースもあります。

対症療法

進行しているケースや他の治療が選択できない場合には対症療法を行います。
対症療法とは腫瘍自体を小さくすることを目的とせず、腫瘍の進行に伴って出てくる症状に合わせた治療を目的に行います。例えば痛みを伴う場合には痛み止めを、吐き気に対しては吐き気止めといった具合に症状に対する治療を行います。



ご家族の方へ

『がん』と聞くと治療を諦めてしまう方もおられます。
しかし『がん』でも種類や場所、悪性度によっては完治を目指すことも可能です。もちろん完治は難しいこともありますが、そういった場合でも動物の寿命を伸ばしてあげることが可能かもしれません。動物とご家族が最後まで安らかに過ごせる時間を作るためのお手伝いをさせていただければと思います。